祇園祭の鶏鉾(にわとりほこ)のちまきには、疫病除け・厄除けのご利益があります。

鶏鉾のちまきやグッズが欲しい!
以前、アクシデントがあったみたいだけど、今年も巡行するかな?



ちまきの入手方法や山鉾巡行観覧の安全策も紹介するぴょん
この記事では、鶏鉾のちまきのご利益や歴史、授与場所、期間、初穂料などを詳しく解説します。
2022年に発生した巡行中のトラブルについても、経緯とその後の安全対策をまとめました。
この記事を読めば、鶏鉾ちまきに関する基本情報から気になる事故の現在地まで、全ての疑問が解決します。
鶏鉾ちまきとは?読み方や由来
鶏鉾(にわとりぼこ)ちまきとは、日本三大祭りの1つである京都の祇園祭で授与される厄除けのお守りです。
祇園祭の山鉾巡行に参加する「鶏鉾」で手に入れることができ、多くの人々が1年間の無病息災を願って玄関先に飾ります。
古くからの言い伝えに基づくご利益があると信じられています。
鶏鉾の読み方
鶏鉾の正しい読み方は「にわとりほこ」です。
ちまきと合わせて、正しい読み方を覚えておきましょう。
漢字 | 読み方 |
---|---|
鶏鉾 | にわとりほこ |
粽 | ちまき |
鶏鉾の由来
鶏鉾の名前は、中国・堯舜時代の故事「暁に鶏鳴いて天下泰平を告ぐ(あかつきにけいめいててんかたいへいをつぐ)」にちなんでいます。
この故事から、平和・家内安全・厄除けの象徴とされ、ちまきにもその願いが込められています。
その昔、中国の堯(ぎょう)という伝説上の帝の時代、世の中が非常によく治まっていたため、訴訟用の太鼓(諫鼓・かんこ)がまったく使われませんでした。
長い間打ち鳴らされることのなかった太鼓には苔が生え、ついには鶏が宿ったと伝えられています。
そのため、「諫鼓鶏(かんこどり)」の故事は、平和な世の中の象徴として知られています。
鶏鉾はただ巡行するだけでなく、天下泰平を願う深い意味が込められた鉾なのです。
鶏鉾ちまきのご利益
鶏鉾のちまきのご利益は、厄除けや疫病退散、家内安全、天下泰平です。
鶏鉾のちまきに込められた主なご利益を以下にまとめました。
ご利益の種類 | 由来・根拠 |
---|---|
厄除け・疫病退散 | 素戔嗚尊と蘇民将来の伝説(祇園祭共通) |
家内安全・天下泰平 | 平和の象徴である「諫鼓に鶏が巣を作った」故事 |
交通安全 | 御神体である航海の神「住吉明神」のご神徳 |
これらのご利益は、鶏鉾保存会公式サイトなどで紹介されている鶏鉾の歴史や由来に基づいています。
鶏鉾のちまきには、祇園祭の山鉾に共通するご利益に加え、鶏鉾ならではの特別なご利益も込められています。
厄除け・疫病退散:祇園祭のちまき共通のご利益
厄除けと疫病退散のご利益は、祇園祭のすべての山鉾のちまきに共通しています。
祇園祭を司る八坂神社の御祭神・素戔嗚尊(スサノオノミコト)にまつわる伝説に由来します。
昔、旅の途中の素戔嗚尊(すさのおのみこと)を、貧しいながらも心からもてなした蘇民将来(そみんしょうらい)という人物がいました。
素戔嗚尊はこれに大変感謝し、「今後、お前の子孫は茅(ちがや)で編んだ輪を腰につけていれば、疫病から免れるだろう」と約束しました。
この故事から、「蘇民将来之子孫也(そみんしょうらいのしそんなり)」というお札が貼られたちまきは、災厄を祓うお守りとして京都の町衆に深く信仰されるようになったのです。
玄関に飾ることで素戔嗚尊のご加護を受けられ、一年間家の中に悪いものが入ってくるのを防ぎ、家族を病気から守ってくれると信じられています。



鶏鉾のちまきを玄関に飾って、厄除けや疫病退散を願おう♬
家内安全・天下泰平:鶏鉾の由来に根差した特別な願い
鶏鉾には、厄除けに加えて家内安全や天下泰平といった、より穏やかで平和な暮らしを願うご利益があります。
鶏鉾の由来で取り上げた「平和の象徴」である中国の故事から、世の中の平和を願う「天下泰平」や、争いごとのない穏やかな家庭を願う「家内安全」のご利益があるのです。



家庭円満を願う人が手に入れているぴょん!
交通安全:御神体・住吉明神からのご加護
鶏鉾には、もう1つ特筆すべきご利益として交通安全が挙げられます。
航海や道中の安全を守る神・住吉明神(すみよしみょうじん)の信仰が背景にあるためです。
住吉明神は、古くから航海の守護神として漁師や船乗り、遣唐使たちに篤く信仰されてきました。
ご神徳は現代においても変わらず、船旅だけでなく、車や電車、飛行機など、あらゆる乗り物での移動の安全を守ってくださると解釈されています。



出張や旅行が多い方、日常的に車を運転される方にとって、鶏鉾のちまきは心強いお守りとなるよ!
鶏鉾ちまきの歴史と伝説
祇園祭の山鉾の中でも、特に古い歴史を持つとされるが鶏鉾です。
ちまきに込められたご利益の背景には、中国の古い故事に由来する平和への深い願いと、幾度もの困難を乗り越えてきた人々の思いが息づいています。
中国の故事「諫鼓鶏(かんこどり)」がモチーフ
鶏鉾の象徴である「鶏」は、中国の伝説の名君である堯(ぎょう)と舜(しゅん)の時代に由来します。
堯帝(ぎょうてい)は、政治に対する民衆の意見を広く求めるため、宮廷の門に「諫鼓(かんこ)」と呼ばれる太鼓を設置しました
「諫鼓(かんこ)」は、為政者(いせいしゃ)に意見がある者は自由にこの太鼓を打ち鳴らすように、という意図で置かれたものです。
しかし、堯帝の治世があまりにも平和で善政が敷かれていたため、太鼓は誰にも打ち鳴らされることなく、長い年月が経つうちに苔が生え、ついには鶏が宿ったと伝えられています。
この故事は「諫鼓鶏(かんこどり)」または「諌鼓に苔(コケ)が生す」という言葉の由来となり、天下泰平の象徴とされています。



鶏鉾は平和な世の中を象徴する「諫鼓と鶏」の様子をかたどっていて、平和への祈りを表現しているぴょん
度重なる焼失と再建の歴史
平和の象徴である鶏鉾ですが、その歴史は決して平坦なものではありませんでした。
応仁の乱や天明の大火など、京都を襲った数々の災禍によって、何度も焼失の危機に瀕しています。
しかし、その度に町衆の熱意と尽力によって再建され、今日までその姿を受け継いできました。



この不屈の歴史こそが、鶏鉾のちまきに込められた厄除けのご利益に、より一層の重みを与えてるんだね
以下に鶏鉾の主な歴史をまとめます。
年代 | 出来事 |
---|---|
応仁の乱以前 | 創建されたと伝わる(正確な年代は不明) |
1467年(応仁元年) | 応仁の乱の戦火により焼失 |
1500年頃(明応9年頃) | 町衆により再興される |
1788年(天明8年) | 「天明の大火」により、御神体や懸装品の一部を残して鉾本体が焼失 |
1828年(文政11年) | 40年の歳月をかけて町衆の力で見事に再建され、現在の鉾の基礎となる |
上記のように鶏鉾のちまきは単なる縁起物ではありません。
古代中国の伝説に由来する「平和への祈り」と、幾多の困難を乗り越えて鉾を守り伝えてきた「人々の強い思い」が宿った、特別な厄除けのお守りなのです。
より詳しい情報は、公益財団法人 鶏鉾保存会の公式サイトでも確認できます。
鶏鉾ちまきの授与場所
鶏鉾のちまきは、宵山(よいやま)期間中に鶏鉾が建てられる場所のすぐそばにある「会所(かいしょ)」と呼ばれる場所で授与されます。
祇園祭における鶏鉾の位置
祇園祭の山鉾は、それぞれ古くから定められた「山鉾町」に建てられます。
鶏鉾が建てられるのは、京都市の中心部である「室町通四条下る(むろまちどおりしじょうさがる)」です。
宵山期間中(例年7月14日〜16日)は大変な混雑が予想されますが、四条通から室町通を南へ少し下った西側に壮観な姿を見られます。



公共交通機関を利用するのが最もスムーズぴょん!
項目 | 詳細 |
---|---|
所在地 | 京都市下京区室町通四条下る鶏鉾町 |
最寄り駅 | 阪急京都線「烏丸駅」26番出口より徒歩約3分 京都市営地下鉄烏丸線「四条駅」2番出口より徒歩約5分 |
周辺の目印 | 四条室町の交差点から南へ進むと、西側(右手側)に見えてきます。 周辺には他の山鉾も多く建ち並んでいます。 |
鶏鉾ちまきを受け取れる場所
鶏鉾のちまきや手ぬぐい、扇子といった授与品(グッズ)は、鶏鉾が建つ場所のすぐ隣に設けられる「鶏鉾会所」で直接受け取れます。
会所は普段は町家ですが、祭りの期間中だけ特別に一般公開され、授与所として機能します。
2階からは、鶏鉾に飾られる御神体人形(中国の賢臣・姜子牙)や稚児人形を間近で拝観でき、多くの人で賑わいます。



ちまきを授与していただくことで、鶏鉾の歴史や町衆文化に触れる貴重な機会となるね
なお、鶏鉾のちまきは、基本的にこの会所でのみ授与されますが、2025年はオンライン授与に対応する予定で、公式サイトから申し込めば郵送でも受け取れます。
より詳しい情報や公式発表は、公益財団法人 鶏鉾保存会 公式サイトでご確認ください。
鶏鉾ちまきの授与期間はいつからいつまで?
鶏鉾の厄除けちまきを手に入れることができる期間は、主に祇園祭の前祭(さきまつり)期間中です。
京都市内の鉾町で直接受け取る「現地授与」と、ご自宅へ配送してもらう「オンライン授与」の2つの方法があり、それぞれ期間や特徴が異なります。
ご自身の都合に合わせて、最適な方法を選びましょう。
現地での授与期間・時間(宵山期間)
祇園祭の風情を最も感じられるのが、現地でのちまき授与です。
駒形提灯(こまがたちょうちん)に明かりが灯り、祇園囃子(ぎおんばやし)が響く宵山期間中、四条室町に建てられた鶏鉾の会所(かいしょ)前でちまきや手ぬぐいなどの授与品を受け取れます。
授与期間は例年、前祭の宵々々山が始まる7月13日から、宵山の16日までの4日間です。
ただし、日程や時間はその年によって若干変動する可能性があるため、お出かけ前に最新情報をご確認ください。
日付 | 通称 | 授与時間(目安) |
---|---|---|
7月13日 | 宵々々山(よいよいよいやま) | 午前10時頃~午後10時頃 |
7月14日 | 宵々山(よいよいやま) | 午前10時頃~午後10時頃 |
7月15日 | 宵山(よいやま) | 午前10時頃~午後11時頃 |
7月16日 | 宵山(よいやま) | 午前10時頃~午後11時頃 |
期間の後半や夜になると、なくなる可能性が高まります。
確実に手に入れたい方は、期間の早いうちや、日中の明るい時間帯に訪れることをおすすめします。
オンラインでの授与期間
「遠方で京都まで行けない」「夏の暑さや混雑を避けてちまきを受け取りたい」という方のために、近年ではオンラインでの授与も行われています。
鶏鉾保存会の公式サイトから申し込み、厄除けちまきを郵送してもらえます。
オンライン授与の受付期間は、現地での授与期間とは異なり、例年6月下旬頃から始まり、7月中旬頃までが、2025年は7月8日以降に開始される予定です。
ご希望の方は、受付が開始されたら早めに申し込むのが確実です。
受付期間や詳細、申し込み方法については、必ず公益財団法人 鶏鉾保存会 公式サイトで最新情報をご確認ください。
鶏鉾ちまきの値段は?
祇園祭の鶏鉾で授与される厄除けちまきの初穂料は、1本1,000円です。
ちまきは単なるお土産ではなく、1年間の家内安全や無病息災を願うための大切な授与品です。



初穂料は歴史ある鶏鉾を維持し、伝統的な祇園祭を未来へ継承していくための貴重な資金として活用されるぴょん!
鶏鉾の主な授与品と初穂料一覧
鶏鉾の会所では、ちまき以外にもさまざまな授与品を受け取れます。
毎年デザインが変わる手ぬぐいや扇子などは、記念品としても大変人気があります。
以下に主な授与品と初穂料の目安をまとめました。
授与品の種類 | 初穂料 | 備考 |
---|---|---|
厄除ちまき | 1,000円 | 玄関先に飾り、災厄が家の中に入ってこないように願うためのもの。 鶏鉾の代表的な授与品です。 |
手ぬぐい | 1,200円~ | 毎年意匠を凝らしたデザインが特徴で、コレクターも多い人気の品です。 |
扇子 | 3,000円~ | 夏の京都散策にぴったりの実用的な記念品。 上品なデザインが魅力です。 |
御朱印 | 500円 | 宵山期間中、会所の授与所でいただくことができます。 |
上記は目安の初穂料です。
年によって授与品の種類や初穂料が変更される場合があります。
最新の情報については、鶏鉾の公式サイトをご確認ください。
これらの授与品は、鶏鉾公式サイトでも受け取ることが可能です。
遠方にお住まいの方や、人混みを避けてご利益を授かりたい方は、ぜひご活用ください。
支払い方法について
会所の授与所での支払い方法は、基本的には現金のみの対応と考えておいてください。
祇園祭の山鉾町では昔ながらの慣習が強く残っており、現金でのやり取りが主流です。
近年、一部の山鉾町ではQRコード決済などキャッシュレス決済が試験的に導入されつつありますが、全体の数はまだ多くありません。



スムーズに授与品を受け取るためには、千円札や小銭などの現金をあらかじめ用意することがおすすめだよ!
ちまきの値段に込められた意味
神様への感謝の気持ちを表す「初穂料」であり、奉納することで厄除けのご利益を「授かる」という意味合いを持ちます。
納めた初穂料は、鶏鉾の懸装品(けそうひん)と呼ばれる豪華な装飾品の維持・修復や、祭事の運営費用に充てられます。
ちまきを授かることは、祇園祭という日本の大切な文化を支え、次世代に継承していく活動に参加することにも繋がるのです。
祇園祭・鶏鉾のトラブルとは?
2024年7月17日、山鉾巡行中に起きたアクシデント
2024年7月17日に行われた祇園祭・前祭(さきまつり)の山鉾巡行で、鶏鉾(にわとりほこ)にアクシデントが発生しました。
午前10時ごろ、巡行中の鶏鉾が四条通で車輪を損傷して停止し、後続の山鉾が進行できなくなるという一時的な混乱が生じたのです。
しかし、現場では月鉾など後方の鉾が、鶏鉾の脇を慎重に通過するなどの対応が取られ、巡行自体は大きな遅れなく継続されました。
鶏鉾は力強い巡行姿が魅力の1つですが、大型鉾ゆえの重量負担がトラブルの要因とみられています。



この出来事は、巡行の緊張感や臨場感を印象づける場面となったぴょん
祇園祭・鶏鉾ちまきでアクシデントが発生した経緯
2024年7月17日に行われた祇園祭・前祭の山鉾巡行で、9番目を進行していた鶏鉾(にわとりほこ)にアクシデントが発生しました。
具体的なトラブルの概要は以下の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
発生日時 | 2024年7月17日 午前10時すぎ |
発生場所 | 四条通 |
トラブル内容 | 鶏鉾が突然停止 |
原因 | 左後輪の木製の外装部分「大羽(おおば)」の一部がはがれた |
影響 | 鶏鉾は巡行を中断し、町内へ引き返す |
四条通での「くじ改め」を終えた直後、午前10時すぎ、四条通を進行中の鶏鉾が突然停止したのです。
原因は、左後輪の木製の外装部分「大羽(おおば)」の一部がはがれたことによるものでした。
その影響で鶏鉾は巡行を中断し、町内へ引き返すという異例の対応を余儀なくされました。
巡行の少し前、午前9時には先頭の長刀鉾(なぎなたぼこ)が四条烏丸を出発。
小学6年生の稚児(ちご)・西川雅基さん(11)が鉾の上から太刀(たち)でしめ縄を切る「しめ縄切り」を無事に果たし、沿道からは歓声が上がっていました。



その直後に起きた鶏鉾の停止によって、現場は一時緊張感に包まれたんだよ
祇園祭・鶏鉾はその後どうなった?
2024年7月17日、祇園祭・前祭の山鉾巡行でトラブルに見舞われた鶏鉾は、出発から約15分後に車輪の部品が破損し、巡行を断念するという異例の事態となりました。
けが人はいなかったものの、安全を最優先し、金属器具による応急処置のうえで町内の会所へと引き返したのです。
巡行路を戻る際、交差点では伝統の「辻回し」を行わず、大きくカーブを描くようにして慎重に帰還しました。



沿道の観客からは、無事に戻ってきた鉾に対して大きな拍手が送られたぴょん
京都市文化財保護課によれば、このような車輪トラブルは「記憶にないほど珍しい」とのことです。
鶏鉾保存会の坂本篤史代表理事は以下のように声明を発表されています。
「こんなことは初めてだが、けが人も出ず無事に戻れて本当によかった」
と語り、工務店に車輪を引き渡して原因調査を行う方針を示しました。参考:産経ニュース
祇園祭・鶏鉾のトラブルを受けての注意点
山鉾巡行でトラブルが起こった際の注意点をまとめます。



安全に楽しく観覧するために、以下の点を心に留めておこう
山鉾への接近に関する具体的な注意
山鉾は「動く美術館」と称されるほど美しいですが、同時に重量が10トンを超える巨大な構造物です。
ひとたび動き出せば、急に止まることはできません。
特に、巡行中や辻回しの最中に山鉾へ近づく行為は極めて危険です。
写真や動画の撮影に夢中になるあまり、気づかぬうちに山鉾に接近しすぎてしまうケースが後を絶ちません。
特に方向転換を行う「辻回し」の際は、山鉾が遠心力で大きく振れたり、車輪が予期せぬ動きをしたりすることがあり、絶対に指定された観覧エリアから身を乗り出したり、エリア内に入ったりしないでください。
安全な距離を保つことが、自分自身の命を守ることに直結します。
警備員や関係者の指示には絶対に従う
巡行ルートの沿道には、多くの警備員、警察官、そして各山鉾町の法被を着た関係者が配置されています。
長年の経験と定められたルールに基づき、見物客と祭りの担い手双方の安全を守るために指示を出しています。
「少しだけなら大丈夫」「ここからならよく見える」といった自己判断は、思わぬ事故を誘発する原因となります。
全員が指示を守ることが、安全で円滑な祭りの運営に繋がります。
見学者が守るべき具体的な注意点まとめ
祇園祭を安全に楽しむために、特に注意していただきたい点を以下の表にまとめました。
ご自身と周囲の安全のため、必ずお守りください。
注意すべき場面 | 具体的な行動 | その理由 |
---|---|---|
巡行中全般 | 動いている山鉾には絶対に近づかず、常に安全な距離を保つ。 | 山鉾は急に止まれません。 接触や巻き込まれ事故を防ぐためです。 |
辻回し | 指定された観覧エリアから絶対に出ない。 身を乗り出さない。 | 山鉾が大きく振れるなど、巡行中で最も危険が伴う場面だからです。 |
写真・動画撮影 | 撮影に夢中になりすぎず、常に周囲の状況を確認する。 自撮り棒の使用は控える。 | 注意散漫になり、自身や他者が危険な状況に陥るのを防ぐためです。 |
警備員・関係者の指示 | 現場の警備員、警察官、山鉾町関係者の指示には速やかに、そして必ず従う。 | 安全確保と円滑な巡行運営のために、専門的な判断で指示を出しているからです。 |
体調管理 | こまめな水分補給を心がけ、帽子や日傘で暑さ対策を行う。 | 夏の京都は大変蒸し暑く、熱中症のリスクが非常に高いためです。 |
事前の情報収集 | 公式サイトや報道で、交通規制や観覧ルールの最新情報を確認しておく。 | 当日の規制やルール変更に対応し、スムーズに見学するためです。 |



上記の注意点をしっかり守って、楽しく祇園祭の鶏鉾を見学するぴょん!
鶏鉾ちまきを飾る場所と期間
鶏鉾のちまきは、玄関の入口、軒下、あるいは神棚に飾るのが一般的です。
玄関に飾ることで、外から入ってくる悪い気や災厄を防ぐ「厄除け」の効果が期待できます。
家の顔である玄関に飾ることで、一年間家全体を守ってもらうという意味合いがあります。



神棚があるご家庭では、神聖な神棚に置くことで、より丁寧に神様をお祀りできるよ♬
鶏鉾ちまきを飾る期間は、授与された日から翌年の祇園祭までの約1年間です。
祇園祭は毎年行われるため、新しいちまきを授与されたタイミングで古いものと交換します。
鶏鉾ちまきの意味や由来を知って平和を願おう!
以上、鶏鉾のちまきの授与場所や期間・初穂料・由来・歴史などを詳しく解説しました。



鶏鉾のちまきには、厄除けや家内安全、天下泰平などたくさんの願いが込められているんだね!



毎年の無病息災や交通安全を願って大切に飾るぴょん♬
- 疫病除けや厄除けのご利益があるとされる由緒正しいお守り
- 授与方法は現地授与やオンライン授与があり、自身の都合に合わせて選べるのが魅力
- 授与時間は山鉾町や宵山、山鉾巡行の日程によって変わるため、事前に確認しておくことが大切
- 過去に巡行中のトラブルがあったが、現在は安全対策を徹底した上で伝統が受け継がれている
- 授与されたちまきは、玄関や神棚に飾り、1年間の家内安全や無病息災を祈願して大切に扱う
祇園祭の宵山期間中、四条室町の鶏鉾町会所で授与されますので、その歴史とご利益に触れにぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。