清水寺の見どころは？修学旅行のおすすめポイントや豆知識を徹底ガイド

清水寺は、京都の絶景を望む「清水の舞台」と恋愛成就の「音羽の滝」が有名な歴史あるお寺です。

この記事では、清水の舞台や音羽の滝などの代表的な見どころに加え、修学旅行での効率的な回り方、インスタ映えする写真スポットまで徹底解説します。

また、清水寺の歴史にまつわる豆知識や、拝観時間、アクセス方法、集合場所の決め方など、事前に知っておきたい注意点も紹介します。

清水寺の代表的な見どころ！修学旅行で外せないスポット

修学旅行で京都を訪れるなら、清水寺は絶対に外せない観光スポットです。

限られた時間の中で、修学旅行生が特に注目すべきポイントを詳しく紹介します。

清水の舞台から望む絶景と歴史

清水寺の代名詞ともいえるのが、本堂からせり出すように建てられた「清水の舞台」です。

正式には本堂の一部であり、釘を使わない「懸造り（かけづくり）」という伝統工法で建てられています。

高さ約13メートル、幅約18メートル、奥行き約10メートルの広大な舞台は、その壮大さで訪れる人々を圧倒します。

清水の舞台から見えるのは、京都市街を一望できる景色です。

特に春には桜、秋には紅葉が境内を彩り、息をのむような絶景を楽しめます。

修学旅行の記念写真スポットとしても最適で、季節ごとの美しい背景と共に思い出を残せるでしょう。

また、「清水の舞台から飛び降りる」という日本のことわざの語源にもなった場所としても知られています。

江戸時代には、覚悟の象徴として実際に舞台から飛び降りた人々もおり、強い願いや決意を行動で示す手段とされていました。

現代ではもちろん危険な行為であり、禁止されていますが、人々の信仰を集めてきた歴史を感じられる場所でもあります。

音羽の滝でご利益を授かろう

清水寺の開創の起源となった「音羽の滝（おとわのたき）」は、本堂の東側、舞台の下にあります。

清らかな水が三筋に分かれて流れ落ちており、それぞれに異なるご利益があるとされています。

滝の筋	ご利益
向かって左	延命長寿
中央	恋愛成就
向かって右	学業成就

清水寺の音羽の滝では柄杓（ひしゃく）を使って、「延命水」や「黄金水」とも呼ばれる霊水を飲めます。

ただし、欲張って複数のご利益を得ようとすると、かえってご利益が薄れるといわれているため、自分の願いに合った一筋を選んで飲むのがおすすめです。

縁結びの神様 地主神社

清水寺の本堂を出てすぐの場所にある「地主神社」は、縁結びの神様として全国的に有名な神社です。

清水寺の境内にありながら、仏教とは別の神社として独立しており、世界遺産「古都京都の文化財」の一部にも含まれています。

境内にある「恋占いの石」は、目を閉じて片方の石からもう一方までたどり着けると、恋が成就するといわれています。

縁結びはもちろん、開運招福（かいうんしょうふく）や学業成就などのご利益もあり、修学旅行の仲間との思い出づくりにもぴったりのスポットです。

清水寺に訪れる際には、ぜひ立ち寄ってみてください。

随求堂のお腹めぐりで心の闇を浄化

清水寺の境内には、「胎内めぐり（たいないめぐり）」として知られる「随求堂（ずいぐどう）」があります。

真っ暗な回廊を手探りで進むという、他ではなかなか体験できない特別な参拝を行えます。

地下へ続く階段を降りると、そこは光が一切届かない漆黒の世界です。

右手を壁に沿わせながらゆっくりと進んでいくと、中央に置かれた石の法輪（ほうりん）にたどり着きます。

これは随求菩薩（ずいぐぼさつ）を象徴するもので、触れることで願いが届くとされています。

「胎内めぐり」は、母の胎内に戻るような感覚を通じて心を浄化し、新たな自分として生まれ変わるという意味が込められているのです。

真っ暗闇の中を進むことで、五感が研ぎ澄まされ、普段意識しない自身の内面と向き合う貴重な機会となるでしょう。

仁王門と西門 迫力ある入口

清水寺の入口にそびえ立つ「仁王門（におうもん）」は、鮮やかな朱色が特徴的な清水寺の総門です。

門の左右には、迫力ある金剛力士像（こんごうりきしぞう）が安置されており、寺院を守護しています。

修学旅行で初めて清水寺を訪れる際、この堂々たる門をくぐることで、世界遺産の壮大さを肌で感じられるでしょう。

仁王門をくぐり、少し進むと現れるのが「西門」です。

この門は、夕日が門の中心に沈むように作られており、極楽浄土を表現しているといわれています。

門の奥には阿弥陀如来（あみだにょらい）が安置され、西方浄土（さいほうじょうど）への入口を象徴する存在です。

美しい夕暮れ時には、門がシルエットとなって幻想的な光景を演出します。

奥の院から見る清水の舞台

清水寺の本堂のさらに奥に位置する「奥の院」は、清水の舞台を全体的に見渡せる絶好の眺望の名所です。

本堂とほぼ同じ懸造りの建築様式で建てられており、本堂を背景にした舞台の全景と京都市街の絶景を一望できます。

修学旅行のグループ写真や、SNS映えする写真を撮りたいなら、この奥の院からのアングルは外せません。

特に桜や紅葉の時期は、色とりどりの木々と舞台のコントラストが息をのむ美しさです。

清水寺の雄大さを実感するためにも、ぜひ奥の院まで足を延ばしてみてください。

清水寺の歴史にまつわる豆知識！修学旅行の前に要チェック

清水寺は1200年以上の歴史を持つお寺で、古くから人々の信仰を集めてきました。

ここでは、清水寺の歴史にまつわる豆知識について紹介します。

創建から現在へ続く悠久の歴史

清水寺は、今からおよそ1200年以上も昔、奈良時代の末期である778年（宝亀9年）に開創されたと伝えられています。

開祖は、夢のお告げにより霊水を探し求めて音羽の滝にたどり着いた僧侶、延鎮上人（えんちんしょうにん）です。

その後、坂上田村麻呂（さかのうえのたむらまろ）が延鎮上人（えんちんしょうにん）と出会い、観音信仰に帰依したことから、本堂を建立し、現在の清水寺の基礎が築かれました。

しかし、清水寺は度重なる火災に見舞われ、そのたびに再建されてきました。

現在の主要な伽藍（がらん）は、江戸時代初期の1633年（寛永10年）に徳川家光の寄進によって再建されたものが中心となっています。

幾度もの苦難を乗り越え、その姿を現代に伝える清水寺の歴史は、日本の文化と信仰の歩みを物語っています。

年代	主な出来事
778年（宝亀9年）	延鎮上人が音羽の滝の霊水を発見し、草庵を結び開創される。
798年（延暦17年）	坂上田村麻呂が本堂を建立し、千手観音を祀る。
1633年（寛永10年）	徳川家光の寄進により、現在の本堂や舞台などが再建される。
1994年（平成6年）	「古都京都の文化財」の一部として世界遺産に登録される。

「清水の舞台」を支える驚きの建築技術

清水寺の代名詞ともいえる「清水の舞台」は、崖の上にせり出すように建てられた「懸造り（かけづくり）」という独特の建築様式で知られています。

釘を使わずに、18本のケヤキの柱を縦横に組み合わせる「継ぎ手」や「仕口」といった伝統的な木組みの技術によって支えられています。

この構造は、地震の多い日本において、木材のしなりを利用して衝撃を吸収する、まさに古人の知恵と高度な技術の結晶といえるでしょう。

舞台の高さは、およそ地上13メートルに達し、4階建てのビルに相当する高さです。

この巨大な建築物が、釘も使わずに何百年もの間、多くの人々の信仰と観光客の感動を支え続けていることは、修学旅行でもぜひ注目してほしいポイントです。

音羽の滝に宿る霊験と人々の信仰

清水寺の開創のきっかけともなった「音羽の滝」は、今もなお多くの参拝者が列をなす人気のスポットです。

この滝の水は、黄金水や延命水と呼ばれ、古くから霊験あらたかなご利益があると信じられてきました。

清水寺の公式情報によると、滝には「延命長寿」「恋愛成就」「学業成就」のご利益があるといわれています。

3本の流れに分かれており、それぞれに異なるご利益があるとされています。

以下に、音羽の滝のご利益を左右の表にまとめました。

位置	ご利益	修学旅行の際のポイント
右	学業成就	勉強や受験、知識の習得などを願う人向け 受験生にぴったり◎
中央	恋愛成就	良縁・結婚などの恋愛関係の成就にご利益を求める人向け 好きな人との恋愛成就を祈る学生にぴったり◎
左	延命長寿	健康長寿・無病息災を祈る人におすすめ

滝の左右は、参拝者から見て正面に立ったときの右・中央・左の順です。

しかし、欲張って全ての水を飲むとご利益が薄れるという言い伝えもあるため、修学旅行の思い出として、心を込めて一本だけ選んでみましょう。

この滝の存在こそが、清水寺の歴史の始まりであり、観音信仰の中心でもあります。

縁結びの神様「地主神社」の古代からの繋がり

清水寺本堂のすぐ隣に鎮座する地主神社は、縁結びの神様として特に有名ですが、歴史は清水寺よりもさらに古いとされています。

地主神社の創建年代は、神代（かみよ：日本の建国以前）とされ、非常に古く、正確な年代は不明です。

また、近年の研究では、「恋占いの石」は縄文時代の遺物であることが確認されました。

地主神社は、日本の建国神話に登場する大国主命（おおくにぬしのみこと）を主祭神とし、他にも縁結びの神様が祀られています。

清水寺は仏教寺院、地主神社は神道の神社ですが、両者が隣接して存在しているのは、かつての「神仏習合（しんぶつしゅうごう）」という日本独特の信仰形態の名残です。

明治時代に神仏分離が進められた今でも神仏習合の姿を見られます。

世界遺産登録がもたらした清水寺の新たな役割

清水寺は、1994年（平成6年）に「古都京都の文化財」の1つとして、ユネスコの世界遺産に登録されました。

清水寺が持つ歴史的価値や文化的価値、美しい景観が、人類全体にとってかけがえのない宝であると国際的に認められたことを意味します。

世界遺産に登録されたことで、清水寺は日本国内だけでなく、世界中から注目されるようになりました。

修学旅行で訪れる際も、壮大な文化財が未来へと受け継がれていくための「守り手」の一員であることを意識し、その歴史と文化を肌で感じてみてください。

世界遺産としての清水寺は、単なる観光地ではなく、日本の歴史と精神性を伝える重要な役割を担っています。

清水寺・修学旅行の楽しみ方！おすすめコースを紹介

清水寺のおすすめコースについて紹介します。

清水寺での効率的な回り方モデルコース

修学旅行で清水寺を訪れる際、限られた時間の中で見どころを最大限に楽しむためには、効率的な回り方を知っておくことが大切です。

清水寺の主要な見どころを押さえて、スムーズに巡れるおすすめのモデルコースは、以下の通りです。

仁王門 → 西門 → 三重塔 → 清水の舞台→ 奥の院 → 音羽の滝 → 地主神社 → 随求堂（胎内めぐり）

以下で詳しく紹介します。

このコースであれば、主要な見どころを約1時間半から2時間程度で効率よく回れます。

時間に余裕があれば、仁王門近くの売店や清水坂での散策も楽しめます。

インスタ映えする写真スポット

清水寺は、どこを切り取っても絵になる「インスタ映え」スポットの宝庫です。

修学旅行の思い出を彩る素敵な写真を撮るためのおすすめスポットを紹介します。

撮影の際は、他の参拝者の迷惑にならないよう配慮し、混雑時は譲り合いの精神を忘れずに楽しみましょう。

修学旅行のお土産選びにおすすめの品

清水寺周辺には、修学旅行の思い出にぴったりのお土産がたくさんあります。

定番品からユニークなものまで、おすすめの品々を紹介します。

カテゴリ	おすすめの品	特徴・ポイント
和菓子・スイーツ	八ツ橋（生八ツ橋、焼き八ツ橋）	京都土産の定番中の定番。 ニッキの風味とモチモチ食感が特徴。 抹茶やチョコレートなど様々な味があります。
和菓子・スイーツ	京ばあむ	宇治抹茶と京都産豆乳を使用した、しっとりとしたバームクーヘン。 見た目も美しく、若い世代に人気です。
和菓子・スイーツ	京漬物	千枚漬けやしば漬けなど、京都ならではの繊細な味わい。 家族へのお土産にも喜ばれます。
雑貨・小物	京扇子・和柄小物	舞妓さんの絵柄や、京都らしい桜や紅葉の模様があしらわれた扇子やポーチ、がま口などは女性に人気です。
雑貨・小物	清水焼	京都を代表する伝統工芸品。 湯呑みや小皿など、手軽に買えるものから本格的なものまであります。
雑貨・小物	お守り・縁起物	清水寺や地主神社で授与されるお守りは、学業成就や恋愛成就など、願いを込めた特別な記念になります。
体験型・その他	湯豆腐セット	京都の精進料理を自宅で楽しめるセット。 修学旅行の食体験を家族と共有できます。

清水坂や三年坂、二年坂には多くのお土産物店が軒（のき）を連ねています。

試食ができるお店も多いので、ぜひ立ち寄って、お気に入りの一品を見つけてみてください。

御朱印集めも修学旅行の思い出に

修学旅行で清水寺を訪れるなら、御朱印集めもおすすめです。

御朱印は、参拝の証として授与されるもので、単なるスタンプではなく、寺社名やご本尊（ごほんぞん：仏教の寺院や個人の礼拝の中心となる仏像のこと）の名前が墨書きされ、印が押されたものです。

旅の思い出としてだけでなく、信仰の証としても大切にされています。

清水寺では、本堂（清水の舞台のすぐ横）の御朱印所で御朱印をいただけます。

また、縁結びの神様である地主神社でも、独自の御朱印を授与しています。

両方でいただくことで、清水寺での充実した参拝の記録となるでしょう。

初めて御朱印をもらう場合は、御朱印帳があるとより趣を感じられます。

清水寺の授与所でもオリジナルの御朱印帳を購入できますし、事前に文具店などで好みのデザインのものを準備していくのも良いでしょう。

御朱印をいただく際は、御朱印帳を開いて渡すのがマナーです。

混雑時は少し時間がかかることもあるので、時間に余裕を持って訪れることをおすすめします。

清水寺周辺の散策！修学旅行で訪れたい人気スポット

修学旅行で清水寺を訪れたら、周辺の散策もぜひ楽しんでみましょう。

清水坂や産寧坂（三年坂）など、歴史の風情が残る石畳の道には、おしゃれなカフェやお土産店が立ち並び、歩くだけで心が躍ります。

ここでは、修学旅行で訪れたい人気スポットについて紹介します。

清水坂で食べ歩き＆お土産探し

清水寺を訪れたら、まず外せないのが清水坂での食べ歩きとショッピングです。

清水寺の門前から続くこの賑やかな参道には、京都ならではの魅力的なお店が軒を連ねています。

修学旅行の限られた時間の中でも、京都の味覚やお土産を効率よく楽しめます。

京都の伝統的な味覚から、現代的なアレンジが加えられたものまで、さまざまなお店が並びます。

お土産選びでは、清水焼の陶器や京扇子、和雑貨など、京都らしい品々が豊富に揃っています。

家族や友人へのお土産はもちろん、修学旅行の記念品として自分用に選ぶのも楽しい時間となるでしょう。

清水坂でのおすすめ食べ歩きグルメ

清水坂でのおすすめ食べ歩きグルメを紹介します。

グルメの種類	特徴	修学旅行生へのおすすめポイント
八ツ橋（生八ツ橋、焼き八ツ橋）	京都を代表する銘菓。 様々な味や食感が楽しめる。	試食ができるお店が多く、味比べも楽しい。 お土産にも最適。
抹茶スイーツ（ソフトクリーム、わらび餅）	京都宇治抹茶を使用した濃厚な味わい。	インスタ映えする見た目も多く、食べ歩きにぴったり。
京漬物	京都の食文化を支える伝統的な漬物。	ご飯のお供にも、お酒のおつまみにもなる。 珍しい漬物も。
湯豆腐まん、生麩田楽	京都ならではの食材を使った温かい軽食。	肌寒い日や小腹が空いた時に嬉しい。 食べ歩きながら京都を感じられる。
みたらし団子	甘じょっぱいタレが特徴の和菓子。	できたて熱々を頬張るのが醍醐味。 老舗の味を体験できる。

上記のグルメは、ただ「食べる」だけでなく、京都の歴史や文化を体感する貴重な機会にもなります。

友達とシェアしたり、写真を撮ったりして、思い出に残る食体験を楽しんでください。

清水坂でのおすすめお土産

清水坂でのおすすめお土産を紹介します。

お土産の種類	特徴	修学旅行生へのおすすめポイント
清水焼	京都を代表する陶磁器。 美しい絵付けが特徴。	手頃な箸置きや小皿から、本格的な茶碗まで幅広い品揃え。
京扇子、和雑貨	伝統的な柄や現代的なデザインの扇子、巾着、手ぬぐいなど。	日本らしいデザインで、普段使いにもできるおしゃれなアイテム。
京菓子	八ツ橋以外にも、金平糖や季節の生菓子など。	見た目も美しく、お茶の時間にぴったり。 個包装で配りやすいものも。
京コスメ	舞妓さん御用達のあぶらとり紙やリップクリームなど。	女性の友人へのお土産に喜ばれる。 パッケージも可愛い。

修学旅行では、旅の思い出としてお土産を選ぶ時間も大切な体験の1つです。

京都ならではの品々は、見るだけでも心が弾みますし、自分のために記念として買うのもよい思い出になります。

家族や友人の顔を思い浮かべながら選ぶことで、旅の楽しさがさらに広がるでしょう。

風情ある三年坂と二年坂の石畳

清水坂からさらに続くのが、風情豊かな三年坂（産寧坂）と二年坂（二寧坂）です。

石畳の道が続き、両脇には伝統的な京町家（きょうまちや）が並び、まるでタイムスリップしたかのような気分を味わえます。

清水寺から八坂方面へ向かう際の定番ルートであり、修学旅行の思い出に残る散策が楽しめるでしょう。

三年坂

三年坂は、清水寺の子安塔に安産祈願に向かう際に通る道であったことから正式には「産寧坂」とも呼ばれています。

「三年坂で転ぶと三年以内に死ぬ」というユニークな言い伝えがあり、それが三年坂の名前の由来です。

修学旅行生の間でも話題になることが多いですが、昔の人が注意を促すために広めた迷信だと考えられています。

実際には、足元に注意してゆっくりと散策を楽しむことが大切です。

二年坂

二年坂は、三年坂からさらに下った場所に位置し、こちらも趣のある景観が広がっています。

坂道の途中には、お土産物屋さんやカフェ、甘味処などが点在しており、休憩がてら立ち寄るのもおすすめです。

特に、京都らしい町並みを背景にした写真は、修学旅行の素敵な記念となることでしょう。

高台寺：豊臣秀吉とねねゆかりの寺

高台寺は、豊臣秀吉の正室であるねね・北政所（きたのまんどころ）が秀吉を弔うために建立した寺院です。

美しい庭園「臥龍池（がりゅうち）」「偃月池（えんげつち）」や、秀吉とねねを祀る霊屋（おたまや）、竹林など、見どころが豊富にあります。

歴史の授業で学んだ人物にゆかりのある場所を訪れることで、より深く日本の歴史文化を感じられます。

四季折々の美しさがあり、特に春の桜の時期や秋の紅葉シーズンは、美しい景観に感動することでしょう。

高台寺は、京都の歴史的背景を肌で感じられる貴重な場所です。

修学旅行の自由時間を利用して、静かで落ち着いた雰囲気の中で日本の美意識に触れる体験は、忘れられない思い出となるはずです。

詳細な情報は、高台寺の公式ウェブサイトなどで確認できます。

八坂庚申堂：カラフルなくくり猿でインスタ映え

八坂庚申堂（やさかこうしんどう）は、正式名称を大黒山延命院金剛寺（だいこくさん えんめいいん こんごうじ）といい、庚申信仰（こうしんしんこう）のお寺として知られています。

特に有名なのは、願い事を書いて吊るすカラフルな「くくり猿（くくりざる）」です。

手足を縛られた猿の形をしており、欲望を抑えることで願いが叶うとされています。

可愛らしいくくり猿が境内にたくさん吊るされている様子は、写真映えも抜群で、修学旅行生の間で非常に人気のあるスポットです。

友達と一緒にカラフルなくくり猿の前で写真を撮ったり、願い事を書いて吊るしたりする体験は、修学旅行の楽しい思い出作りになるでしょう。

清水寺や二年坂・三年坂からも比較的近く、徒歩でアクセス可能です。

修学旅行で清水寺を訪れる際の注意点と準備

京都を代表する名所・清水寺は、多くの修学旅行生にとって旅の最大の見どころですが、訪れる前に注意点や準備が必要です。

ここでは、修学旅行で清水寺を訪れる際の注意点と準備について紹介します。

拝観時間と料金

清水寺の拝観時間や料金は季節や行事によって変動することがあります。

修学旅行で訪れる際は、事前に最新情報を公式ウェブサイトで確認することが重要です。

項目	詳細	補足
通常拝観時間	午前6時～午後6時 （季節により変動あり）	春・夏・秋には夜間特別拝観が行われる場合があります。
拝観料（本堂・舞台）	大人：500円 小・中学生：200円	団体割引の有無や適用条件は、清水寺公式ウェブサイト、または清水寺寺務所へ直接お問い合わせください。

最新の拝観時間や料金、団体拝観に関する詳細については、清水寺公式ウェブサイトをご確認ください。

清水寺へのアクセス方法

京都駅から清水寺へは、主に市バスを利用する方法と、電車とバスを乗り継ぐ方法があります。

修学旅行の団体行動では、移動手段の選択がスムーズな行程に直結します。

出発地	交通手段	所要時間（目安）	備考
京都駅	市バス100号系統または206号系統	約15～20分（「五条坂」「清水道」バス停まで） ＋徒歩約10分	「五条坂」または「清水道」下車後、徒歩約10分。 観光シーズンはバスが大変混雑するため、時間に余裕を持った行動を心がけましょう。
京都駅	JR奈良線 → 東福寺駅 → 京阪本線 → 清水五条駅	約35分（電車＋徒歩）	電車乗車約10分＋清水五条駅から徒歩約25分。 バスの混雑を避けたい場合におすすめ。

修学旅行で貸切バスを利用する場合は、清水寺周辺の駐車場（五条坂観光駐車場など）を事前に予約しておく必要があります。

駐車場の空き状況や予約方法は、各駐車場のウェブサイトで確認するか、直接問い合わせましょう。

修学旅行での集合場所と団体行動のポイント

清水寺は広大で多くの観光客で賑わうため、修学旅行では集合場所や団体行動のルールを明確に定めておくことが非常に重要です。

集合場所の選定

集合場所は、清水寺の入口付近や、見学ルートの途中に分かりやすい目印がある場所を選ぶと良いでしょう。

例えば、仁王門（におうもん）前や西門（さいもん）前、または奥の院の近くなどが挙げられます。

事前に地図で場所を示し、写真などを使って視覚的に説明しておくと、迷うことなく集合できます。

団体行動のルールと連絡方法

班行動の場合でも、時間厳守や大声ではしゃがない、写真撮影時の周囲への配慮など、基本的なルールを徹底できると良いでしょう。

万が一、生徒がはぐれてしまった場合に備え、引率教員や班員の連絡先を共有し、緊急時の集合場所や待機場所をあらかじめ決めておくことが大切です。

また、混雑時には立ち止まらず、流れに沿って移動しましょう。

服装や持ち物に関するアドバイス

清水寺は坂道や石段が多く、敷地も広いため、修学旅行での快適な見学のためには適切な服装と持ち物の準備が欠かせません。

以下に、清水寺見学をより快適に過ごすためのポイントを紹介します。

動きやすい服装と歩きやすい靴

足元は、石畳や階段を長時間歩いても疲れにくいスニーカーなどの歩きやすい靴を必ず選びましょう。

服装は、季節に応じた体温調節がしやすい重ね着がおすすめです。

夏場は日差し対策として帽子や日傘、冬場は防寒対策としてマフラーや手袋、カイロなどを用意すると良いでしょう。

修学旅行に役立つ持ち物リスト

修学旅行に役立つ持ち物リストは以下の通りです。

お土産をたくさん購入する予定がある場合は、エコバッグや大きめの袋を持参すると便利です。

不要な荷物は、学校の指示があれば、京都駅や清水寺周辺のコインロッカーを利用する手段も考えられます。

修学旅行の思い出を彩る清水寺ガイドまとめ

この記事では、清水の舞台や音羽の滝などの代表的な見どころに加え、修学旅行での効率的な回り方、インスタ映えする写真スポットまで徹底解説しました。

事前の準備をしっかり行い、忘れられない修学旅行の思い出を作ってください。